梅雨の漢方

  • 2021.07.08

毎日ジメジメとして蒸し暑い、梅雨真っただ中ですね。そんな梅雨時にぴったりの漢方薬をご紹介します。

水毒とは、体の中の水分代謝が悪い状態のことをいいます。
梅雨時に体調を崩しやすい、また気圧が下がると頭痛やめまいがしたり、気分が落ち込む、なんてことはありませんか?それは漢方でいう「水毒」(すいどく)体質の人です。

具体的な症状としては、

・汗をかきやすいor汗をかけない
・尿回数が少ないor多い
・浮腫む
・低気圧で頭痛、めまい、気分不良がある
・やたらと喉が渇く

などです。

漢方の診察では舌の状態を診ますが、このような水毒体質の人は、舌の側面に歯形が付いています。
ぜひご自分の舌を鏡でチェックしてみて下さい。
そんな水毒体質の人に効果的な漢方薬を3つご紹介します。

・五苓散(ごれいさん・17番)
水毒に対する一番代表的な漢方薬です。喉が渇く、汗をかく、尿が少ない、という3つの兆候があるとよく効くと昔から言われています。あまり体質を選ばずに使用できて、他の漢方薬との併用もしやすい、使いやすい薬です。二日酔いの頭痛と吐き気にも効果的なので、飲み会に持参して乾杯の前と後に飲むという漢方医もいます。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう・39番)
五苓散より若干虚弱体質の人に用いる漢方薬で、立ちくらみにも使用します。起立性低血圧があり、朝起きられなくて学校に行けないような子供に使うこともあります。

・真武湯(しんぶとう・30番)
水毒があり、体が冷える人に使います。水分代謝を高める生薬の他に、体を温める生姜や附子(ぶし)という生薬が含まれています。

これら3つの漢方薬を使いこなせれば、きっと梅雨時も元気に過ごせると思います。
ぜひ、漢方医にご相談くださいね。

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